小説

□君へかける
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我輩をいつまでも…



「我が名は遠呂智…我に尽くせ」
不吉な音と共に空間にひとつの数珠
ウォン…ウォン…
…遠呂智…?

―我輩はなぜまた生まれたのだ…

「我を…殺せ」
遠呂智は静かに言う。

―殺せ…?

「早く目覚めよ!!」

ヴォン…

数珠が増えていき回転しだす

中央からは一本の腕が飛び出す

そして―

「冥府より舞い戻ったり!!」
「我輩は平清盛!!遠呂智様に従う者なり」

「また失敗か…」遠呂智は憂いを
帯びた表情で云う。

こうして清盛転生の儀はおわった
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