短編集
□消えた彼女(中)
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「ねぇ、鮎沢、なんでいなくなったの?」
「それは…」
「俺、ずっと鮎沢に会いたかった。」
「……」
しばらく沈黙が続く
「わたしも…会いたかった…」
涙声の鮎沢が言った
「ごめん碓氷…勝手にいなくなってしまって…」
泣きながら鮎沢が謝る
「明日お前の家に行っていいか?お前に話したい事がある。」
「わかった。じゃあまた明日。」
次の日
「久しぶりだね、鮎沢。」
「おう。」
「とりあえず中入って。」
「おじゃまします。」
「で、鮎沢話したい事って?」
ずっと気になってしょうがなかった。
「あのな、今日は私がいなくなった理由を言いに来た…」
「どうしていなくなったの?」
「それは…星華を卒業する少し前くらいに…」
続く