短編集
□消えた彼女(中)
1ページ/3ページ
彼女の隣には知らない男がいた
三下君でも雅ヶ丘の変態お兄さんでもない
俺の知らない人…
「鮎沢!」
俺は名前を叫んで彼女の所へ行った
「っ!痛っ!」
気が付けば彼女の手首を握っていて、すぐに離した
「誰だよ、あんた!」
男の方が言ってきた
「あんたこそ誰?ちょっと黙っててくれる?」
睨みながら言った
そして彼女に話しかける
「鮎沢…今までどこ行ってたの?」
しかし彼女からは意外な事を言われる
「おまえ…なんで私の苗字を知っているんだ?」
ありえない一言
「俺の事覚えてないの…?」
「悪いが知らないな。」
ショックだ
せっかく彼女を見つけたのに…
どうすればいいんだよ…
「……っ!おまえもしかしてっ!」
彼女が何かを言いかけた時、隣にいた男が…