□〜裂けた双子〜
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ーつーーさ
ーーーつばーーーー
つばーさーーーー!!
「………!!」
目が覚めて最初に
見たのは
見覚えのありまくる
自分にそっくり(?)な
双子の姉『刹那』だった
刹那は俺が
目を覚ましたのを
確認したら
『何回起こしても起きないから死んでるのかと思った』
とくすっと笑いながら
言った
俺は刹那に
「寝起き悪くて
悪かったなっっ」
と言い放ち歯磨きをし
刹那が用意した
朝食を食べる
(あれ??
なんか忘れてるような…)「………」
「刹那、今日何曜日??」
『えっ?水曜日だよ』
「………あっっー!!!
きょっきょ今日は
イナイレの放送日じゃないか」
『そんなに興奮しなくても…』「いやっ今日は塔子ちゃん大活躍の日じゃないか!!ああっ見忘れる所だった!!」刹那が
口を挟もうとしたのを
完全に無視して
最後まで言いきる。
ボソッと刹那が
『オタク…』
と言った気がするが
それもスルーだ
(ああっ一気に1日が
楽しくなる気がする)

ちなみに俺達は高2で
市立の高校に入っている
もうすぐ
学校生活も
終わりとなると………
まあ一番学生らしくない
考え方をするときだ。
楽しいことと言ったら
アニメを
見たり姉と話したり
する事しか
無いかも知れない。
親たちは
事故で亡くなり
それからは
親の貯金やバイトなどで
しのいでいる。

ーーーーーーーーーーー
いつものめんどくさい
授業が終わり
やっと
放課後がやって来た。
「やった!!!終わったー!!」
俺は大急ぎで隣のクラスの刹那をかついで
学校を出る。
そして
家に着くと急いで
テレビの
スイッチを入れる。
「いまなんじ!!」
『まだ5時。』
向こうで
刹那が夕食を
作りながら答える。
(ああっもうすぐだ♪)

ーーーーーーーーーー
二時間がたち、
机に夕食がならぶ。
そして
イナズマイレブンの
オープニングが
始まった。。。
その時だった
「………!!?」
テレビ画面が
歪んでいきなり
白い手(らしきもの)が
俺の手を
掴んでテレビの
中に引きずり込んだ。
「……!!!!!!」
「刹那っっ!?」
目の前が真っ白になった
『…ば……さ…』
刹那が遠くで
叫ぶ声が聞こえた気がした
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