リレー連載
□プロローグ
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雷門中学校…サッカーの名門校である。今日はそんな雷門中学校の入学式のようで、雷門中学校入学式と書かれた立て看板。その看板の横でまだあどけなさを残した少年少女達が様々な表情で両親と写真を撮っていた。そんな様子を寂しげな表情で見つめる少女が一人、彼女も新入生であろうか…?
そんな彼女の横を二人の少年が楽しそうに走っていく
「はっ…浜野くんっ待ってくださいよぉ〜」
「早く来いよ〜速水〜、入学式始まる前にサッカー部の練習見るんだろ〜!」
サッカー部という単語に反応したの少女が
「サッカー部行くの?私も一緒に行ってもいいかな?」
声をかけた
「勿論!俺浜野海士!よろしくな。んでこっちは速水鶴正」
「浜野くんに速水くんね。よし覚えた。私の名前は明石茉莉よろしくね」
「よろしくお願いします。」
「じゃあ行くか〜サッカー部にゴーゴー!」
これが明石茉莉とサッカー部との出会いであった
茉莉が浜野達と話している間、少し違った場所でも新たな出会いがあったようだ
雷門中校舎裏の人気があまりないところに彼等はいた
「待ってたぜ〜倉間くんよぉ〜」
20人くらいに周りをかこまれているのは一際小さな少年であった
「なんすか?いきなり呼び出したりして」
「またまたとぼけちゃって〜わかってるくせにね〜小学校と中学校は違うんだよって早めに教えてあげようと思ってね」
「そんなことでわざわざ式の前に呼び出したんすか本当に暇っすね、先輩達も」
「なんだと!てめぇっ、この人数に勝てると思ってんのか?大人しくしといた方が身のためだぜ」
確かに余り勝ち目があるようには見えない。そんな時
「遅刻するわ〜新入生代表挨拶しなきゃならんのに〜マジヤバイ」
裏門を飛び越え入ってきたのは一人の少女そして、ハハーンと何かわかったような顔をして
「3分で終わらせる。終わらなかったらそこのガキ今度アイスおごってやるよ。」
そう言いながら何かのスイッチを押すと手当たり次第に蹴り飛ばしたりしていく
そして最後の一人
「まて、話せばわかる話せば…げっふ」
制止する男の声も聞かずに殴りつけ
「はい終了〜時間は…あ〜3分は無理だったか〜約束だ。ガキ今度アイスな」
「ガキじゃねーし」
「何言ってんだガキだろう」
「ガキじゃねー、新入生倉間典人、おまえは?」
「なんと同い年か…こんなに小さいのに…藤崎美樹」
「小さい言うな〜」
これが藤崎美樹とサッカー部の出会いであった。