Funny sweet-twins.

□エピローグ
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もしかしたら自分のこの記憶や想いが、いつか本になり虹元界に送達されるかもしれない。

あの双子の元に、もし届くのなら…
その本にたくさんの"ありがとう"を記そう。

そんな事を考えながら緋色は、笑顔で咲の元へ走っていった。




虹元界、とある廊下にて。


『あ゙ーくそジジイ…三時間も説教しやがって』

『もうあの本は無力なんだからいいじゃない!』


『だよな。じゃあ次の本を探しに行くとするか』

『……あ、やばっ』


急にミオンが歩いていた足を止める。
もう目の前には虹元界から人間界へ繋がる扉があるというのに、ミオンは足を止める。


『何だ、忘れ物か?』


『眠り姫とシンデレラの本、あとアリスの本と白雪姫の本も…すっかり回収するの忘れてた!』



…………。



『『しまったああああ!!!』』



羽川緋色は再び双子に出会う事になるだろう。

そしてその双子がヘンゼルとグレーテルの生まれ変わりだという事実が分かるのは、
まだ…もう少し、先の話。

再び虹元界の図書委員長と副委員長が人間界にブッ飛んでしまった本を探しに行くのは、

もう少し先の、
これからのお伽話。


-END-
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