碧の本棚

□プチ同棲生活 二日目
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「くぁっ…」

昨日、家が大変だと呼ばれ行ってみればゴミヤシキがあり
取り敢えずゴミを片付け一息つけば母さんが帰ってくるまで一緒に住んでくれと言われ
名前の頼みを断りきれなかった俺は
人の家で欠伸を噛み殺しながら朝飯を作っているという今の状態に辿り着くわけだ

『んー…大ちゃんおはよー…』
「おう、おはよ、朝飯もうできるから顔洗ってこい」
『うん…』

なんかフラフラしてるぞ、大丈夫かアイツ…

「あとは盛り付けっと」
『大ちゃん今日の朝ごはん何ー?』

いまいち眠気がとんでいない顔でちゃっかりテーブルにスタンバイしている名前

「スクランブルエッグとソーセージにミニトマト、あとバタートースト」
『なんかレストランの朝食みたいねーベターな朝ごはん!』
「仕方ないだろ、お前冷蔵庫の中ほとんど入ってなかっただろ」
『あーそうかも、いただきまーす』

ったく…冷蔵庫の中くらい見とけっての…
ま、料理しないコイツには無縁か…

『んー朝ちゃんと食べるの久しぶり!』
「今日の昼は購買で買ってくれ、部活終わったあとに買い物行って夕食作るわ」
『分かったありがとう、大ちゃん』
「どういたしまして」

真っ直ぐお礼を言ってくる名前になんだか照れ臭くて視線を逸らした

「早く支度しろ、遅刻するぞ」
『えっあっ!時間ー!』




プチ同棲生活 二日目終了

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