碧の本棚

□プチ同棲生活 四日目
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バァンッ
キュッ キュッ

『今日も皆頑張ってるなー』

カサカサ
パクッ

『ふふふっチョコ美味しい!』

………なんというかあれなんですけど、自分でいうのも何だなーって思うんだけど
さっきからすっごい視線感じる
取り敢えずその違和感に耐えられなくて体育館を見渡して見ると、メガネの人がじっとこちらを見ていた
視線の正体はあの人か!

『なんか怖いなぁ、私何かしたかな…』
「苗字さん?だよね?」
『へぁっ!?はっはいそうです!』

何故かメガネの人に睨まれて落ち込んでたとこにいきなり声をかけられたものだから驚いて変な声が出た
うわぁ恥ずかしいよ!

『えっと…何でしょう…?』
「何で敬語なの?」
『えっいや、なんとなく…』
「苗字さんさっきチョコ食べてたよね?」
『うん、あ、もしかして食べちゃダメだった?』
「ううん、あのね、ツッキーすごい甘いもの好きで 苗字さんが食べてたチョコ欲しいみたいなんだ」

あ、そう言えば昨日清水先輩にメガネの人は月島くんで、そのお供みたいなのが山口くんって教えてもらったなー
もしかしてツッキーって月島くんのこと?
じゃあこのそばかすくんが山口くんかー

『えっと、さっきから感じる視線はこのチョコを見てたの?』
「うん!ツッキーに一個もらってもいい?」
『いいよ、山口くんもどうぞ』
「あ、ありがとう!ツッキーも喜ぶよ!」
『山口くんって月島くんが大好きなんだね』
「へっ!?まぁ、うん、あはは」

山口くんは照れ臭そうに頭に手を置いて笑った
そしてツッキーのとこ戻るね!といって走っていった
山口くんってなんだか面白い人だなぁ
月島くんもあんな顔して甘いもの好きなんだ
私もツッキーくんって呼んじゃおうかな、あ、でも月島くんだけツッキーなのもちょっと寂しいから
山口くんのことは山グッチーくんって呼ぶことにしようっと





プチ同棲生活 四日目終了

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