鹿×炎

□#2―max
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今日は新しいCDのジャケット撮影。





15時入りで、そのあとメイク


「おはようございます。」

「おはようございますー」

そう言いながら、控え室へと歩いていくと、






―カシャッ.....カシャ

「いいね。切ない感じで…」




ん?


なんだか隣のスタジオが騒がしい。






「おい…見ろよ。やっぱモデルでいった方がいいんじゃないのか?」

「いや、ミノはアイドル志望だ。モデルにしとくには勿体無いだろう?」




入り口付近でスーツを着た二人の男がなにか話していた。




そばを通りすぎながら、ちらっ中を見る。






――カシャ....









「..........」







思わず唾を呑み込んだ。









綺麗な顔に長身。



細身のスタイルに

挑戦的な、だけど切ない眼。






「.....ごくっ…」







やばい。



こいつは。




瞬時に直感した。









「んーやっぱいいなぁ。ミノ…事務所どこだっけ?」

「SMです。」

「はぁ…じゃあ将来約束されたもんだな〜。惜しいなあ…専属モデルにほしいよまったく。」

「あははは」








........ふーん。






なるほど、


盗み聞きはよくないけど、
聞こえたのなら仕方ない。


そうか、後輩か。




「チャンミン!!なに突っ立ってんだよ〜はやくー」



「ああ、すみません。いまいきます。」



ひとまずその場から立ち去った。
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