鹿×炎
□#8
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ミノに返事をするのを忘れた
それに気づいたのは次の日の朝、
なぜかジェジュンのベッドの上で。
「.......」
哀しい夢を見た。
誰かが俺を想って泣いている夢、
俺は透明人間で
その誰かをずっと見ていた。
泣き止まないそいつの胸のうちを聞くと
どうやらそいつは、何年も俺を想っているみたいだった。
だけど言えなくて
苦しくて。
そいつは
泣いてばかりだった。
俺は何してるのだろう。
こんなに俺を想ってくれているやつがいるのに
他の人間に恋をしている。
でも
ごめんとしか言えないから…
俺は黙って
泣きじゃくるそいつの元を離れていった…
そんな夢。
なんて
切ないのだろう。