鹿×獅子

□眠り姫にkissを
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CM「ねぇ、ジェジュ..」


在る夜のことでした。


JJ「....」


リビングにゆくと、
そこには誰もいなく、

ジェジュンだけが独りでスースーと寝息をたてているのでした。


CM「寝てる…」


俺は
ジェジュンの隣に腰かけると、

彼の頭を軽く撫でる。

彼は眠ったままです。




なんとサラサラな髪の毛なんだろう。

肌はキメが細かく素っぴんでもこれほどまでに美しいなんて、怱々いるものじゃない。



ねぇ
ジェジュン。


知らないでしょうから言ってあげますね。




俺は貴方が好きなのです。



家族とか
仲間とか

そうゆう類いのものではなく、


ただの好意。


ただの、愛なのです。



こうして無防備に眠っている貴方を見つめると、

なんだかものすごく

貴方に欲情してしまいます。


どうしたらいいのでしょうかこの愛を。


貴方が他のメンバーに笑顔を見せているシーンでさえ、僕には心がかきむしられるほどに辛いのですよ。



ねぇ、ジェジュン。



貴方はもうすぐ僕の元から去ってしまうのでしょうね。


ユチョンやジュンスと共に。


最近のよそよそしい態度もそのため…

僕は解っているのです。

何事も、
解っているのです。


そしてユノヒョンもそれは同じ。


解っていても
貴方を止めようとはしない僕を、咎めないでください。


ユノヒョンは必死に貴方たちを説得しようとしましたよね、

それだけで
僕には十分だったのです。
あのときの
ユノヒョンは僕であり、
僕はユノヒョンの一部共有していたのです。

だから貴方を止めはしなかった。


CM「......」


嗚呼、
貴方の揺れるまつげが悲しげに咲いています。


それは
僕がそう見てしまっているのかもしれませんが、


いえ、

貴方は泣いているのです。

貴方はこうして、
眠っているときに涙を流して

何時もは笑って

僕らに何も言わないで
勝手に消えてしまうのでしょう?


それならばいっそ

この思いを叶える術を探すのは罷めてしまおうと思うのです。

ジェジュン。


貴方はまるで
眠り姫。


泣きながら眠る、お姫様なのです。


ふと

貴方の頬に一粒の涙が落ちました。


それはきっと僕のでしょうね。

だって僕は今
泣いているのですから。

貴方が好きです。
貴方を愛しています。


だからこそ

この思いを伝えるわけにはいかないのです。

せめて
僕の想いを、
夢の中でいいから感じてください。





僕は貴方にひとつのキスを落とします。











さようならジェジュン。



明日の朝、

僕等は
永遠の別れをするだろう。













fin.
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