鹿×兎
□walk with you
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「ヒョン、一緒に散歩でも行きましょう。」
夕食の後、
週に一度
必ずチャンミンは俺を誘う
「うん。いいよ。でも、明日も朝早いんだからちょっとだけだからね」
チャンミンは俺の手を引いて、
マンションの外へと連れて行く
その行為に
お前はきっと何の興味もないんだろうな
そう考えるだけで
繋がれた手を
振り解いてしまいたくなる
なのに
お前は、さらにぎゅっと手に力をこめて
「ははっ。さすがに寒いですね。ヒョン、大丈夫ですか?」
なんて
少し、頬を赤く染めながら言うんだ
俺の心なんて
何も知らずに。
お前はまた
そうやって勝手に俺の心を押しつぶしそうになるんだ