鹿×兎
□KISSしたまま、さよなら。U
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俺は一体いつになったら
この気持ちの果てを見つけられるのだろう。
「チャンミン、夕食できたよ?」
キッチンから可愛らしい笑顔を覗かせながら
チャンミンに話しかけるジェジュン
「あ、はい。いま行きます。」
俺の隣で
ソファーに座るチャンミンは、
読みかけの本にしおりを挟んで
ジェジュンのも元へといってしまった。
「・・・・」
なんだか捨てられた気分だ。
お前はそうやって簡単に俺の手から抜け出していってしまう。
つい一週間前に、
あのベランダでお前に抱きしめられた体温がまだ残っているのに。
「ユチョンも〜、ご飯だよ〜」
「うん。食べる。」
料理できるって得だよな。
「・・俺もやろうかな・・」
ボソッとそう言ってソファーから立ち上がった。
、