鹿×炎
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[今週の一位は…東方神起です!!!!!]
テレビからそんな声がして、
ふり返る。
「あら、また東方神起ね〜」
「......」
家族で食卓を囲んでいると、
ふいにテレビから流れたのは某音楽番組
今週の一位は、また東方神起というグループらしい
「あ、お母さんこの子好きなのよね♪」
母親がそう言いながら指差したのは、
小さな画面に映る一際大きな背丈の男
『こんにちは!東方神起のチャンミンです。』
「ほらぁーかっこいいじゃないの♪」
「まったく…いい年してアイドルが好きなのか?」
「違うわよ。かっこいいって言っただけじゃないの。まったくおとうさんたら…」
「なんだよ〜」
家族の会話なんて耳に入らなかった。
食い入るように画面を見つめる。
......圧倒的
[rising sun]
ゆっくりになったテンポからの脱出
そのときに響く
高い高い
シャウト…
なんだこれ。
なんか…
すげぇかっこいい。
外れない高音
激しいダンス
乱れる呼吸に感じられるリアルさ
極めつけは、
長身に整った顔。
なんて磨かれたスタイル。
わけがわからなかった…