鹿×炎

□#5_max
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「やっと・・・来たんだね。」






 本当にその一言だったんだ。





ミノが部屋に入ってきたとき、

正直驚きはしたけど

「あぁ、やっと」という気持ちのほうが勝って

なんだかひどく安心したのを覚えている。





ミノの視線を捕らえて離さない。



離れられない。



この視線にいままで何人ものファンを捕らえてきたけれど、

このときは僕のほう逆に吸い込まれそうになっていた。


ミノの視線に。




そんな僕を

まさか睨みつけられているとは知らずに。
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