Boys
□椿
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椿まで──?そんな言葉が思考に行き渡らないうちに、治りかけていた理性が再び崩れ始めようとしていた。
晒された蕾は既に宝賀との行為で蕩けきっている。恥ずかしさのあまり熱くなる顔を両手で覆い隠す棗。
「…中…出された?」
棗は咄嗟に首を横に振る。もはや言い逃れは無駄だと知っていながら。
椿は躊躇いもなく蕾に指を突き立て、それを根元まで差し込む。
「ひゃあっ」
不意打ちに視界が歪み、異物が侵入する嫌悪感に熱を膿んだ孔が収縮する。生々しい水音を掻き立て、長いその指が濡れそぼった孔の奥深くまでこじ開けようとする。
幾度も秘部を犯されて、棗はもう死んでしまいたい気持ちになった。何故こんなことをされなければならないんだ。今日何度脳内に問い掛けたかわからない疑問がまた浮かんでくる。
「…濡れてんじゃねぇかよ」
「ごめん…ごめん…っ」
「なんで謝んだよ…」
苛立ったように顔を歪める椿。乱暴な指使いに、棗は両手で口を押さえて喘ぎを堪える。
「お前は何も悪くない…こんなことされんの嫌なんだろ…?無理矢理ヤられたんだろ…?」
「つ、ばき…?」
全てを知っているかのような口ぶりに、棗は絶望感を覚えた。
もう終わりだ…
明日から普通に友達と会話する自信がない。学校に来ることさえできそうにない。
死んでしまいたい。でも…恐い
指の動きは穴を広げるというより、前後に動いて執拗に襞を擦る。棗の狭い孔から淫蜜を掻き出すように。
「んふ…う…んっ…」
それで何回も前立腺を引っ掻かれ、そのたびに小さな体がビクンと跳ねた。萎えきっていた自身は反り返り、強制的に何度もイかされたせいで薄くなった蜜を涙のように流し続ける。
不意に椿が指を抜いた。異物から解放された蕾の入口は、擦られ過ぎて赤くなっている。荒い呼吸に合わせて収縮するそこに、椿はいきり立った自身を押し当てた。
棗の全身が凍りつく。またあの禍々しい逸物が身を貫く…。必死に忘れようとしていた記憶を鮮明に呼び起こされ、棗は抵抗することもできずにわななく。
「忘れさせてやるよ…宝賀先生のこと──」
「いっ…ぁあああっ!!」
もはやまともに意識を保つことなどできなかった。奥深くまで差し込まれ、ガクガクと体を揺すられ、自分が自分でなくなってゆく…