儚き狼 本

□第1幕
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前の“儚き狼”を少し編集したくて、全て消して書きなおしたところ、なんと初回からシリアスになってました…!

いや、欲望にまみれた世界なんて書くはずじゃなかったはずなんですが…

頭の中で次々と生み出されていったというか…

ま、楽しんでいただけたらいいのですが…



月光




馬鹿だろ。

ほんと馬鹿だろ、月光。

シリアスなんて得意じゃねぇくせして、こんなの書きやがって。

馬鹿としか言いようがねぇよ。


はぁ…


お前の世話っつーか、傍に居る俺の苦労も解れよな。

消して変な奴じゃねぇんだ。アイツ。

ただ、たまにこんな風になっちまう。

きっと日頃のストレスとかだろ。現に学校に自己中な奴いるって言ってたし。

労わりの言葉とか、かけてやってくれ。

それだけで、救われるらしい。



陽炎
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