理想と真実 本

□第二話
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『レベルは…無制限。んで、使用ポケモンは一体限り』


「分かった。いけっツタージャ!!」


『ならこっちは…ウォン』



トレーナーズスクールから出て、裏庭にあるバトルフィールドに移動した俺らはバトルを始めた。



『先行どーぞ』←本日二回目


「なら…ツタージャ、蔓の鞭で動きを封じろ!」


『飛んで避けろ』



相手は動きが素早く攻撃力も強いツタージャ。いくら相性が良いとしても油断は禁物だ。



『燕返し』


「ハッパカッター」


『かわせ』



相手もかなりやりこんでいるようでなかなか攻撃が当たらない。
まあ、まだこいつ(ウォン)も鍛えてる途中だしな…



『フェザーダンス』



一度フェザーダンスで攻撃力を下げる。これである程度攻撃をくらっても多少は耐えられるはずだ。



『エアーカッター』


「グラスミキサー!!」



エアーカッターをするもグラスミキサーではじかれる。…この時を待ってたんだ。



『いまだウォン、中に突っ込んで燕返し』


「なっ!!」



まさか突っ込んでくるとは思わなかったのだろう。反応に遅れツタージャに大ダメージを与える。



『まだ立っていられるとは…大したもんだ』


「こっちだって負けてられない!!ツタージャ、リーフストーム!!」


『上へ飛んでかわせ。そのまま切り裂く』



HPが減っているため特性新緑で攻撃力が格段にパワーアップしている。
さすがにフェザーダンスで削った攻撃力でも、あれを受けるとこっちがやばいかもしれない。
指示をしてかわすと、そのままとどめをさした。倒れたのは相手のツタージャ。



『勝ったのはオレだ。もうここジムに行ってもいいだろう?』


「僕のツタージャがここまで…ジムリーダーにも勝てたのに…」


『結構いい線いってるんじゃねーの?おまえ…多分』


「ハハ、そうか。でも君、強いね。それに隣のポケモンは見た事も無い奴だよ。違う地方から来たの?」


『ああ、オレはジョウトから来た』


「ジョウトってあの噂の伝説のポケモンを使うチャンピオン≪青い魔物≫がいるところ?」


『青い魔物って…何でそんな呼び名が?』



前にプラズマ団の雑魚も行っていた言葉だ。きっと自分の事だろうから、何でそう呼ばれているくらいは知りたい。



「噂だと挑戦してきたトレーナーも一切その表情も見せず叩き潰すことから、人間じゃなくて実は魔物なんじゃないかってことから魔物って付いたらしい。
青って言うのはその挑戦者の一人がチャンピオンの髪と瞳が青かったと言っていることかららしい」


『(そう言えば何年か前に来た奴等の中に風を使ってオレのフードを外した奴がいたっけな。そんときに見られたのか)』


「もしかしてお前なのかもな。その青い魔物って」


『なぜそう思う?』



実際はそうなのだが、悟られない様に至って自分は違いますよとでもいうかのように返した。
相手も気づいていないようなので安心した。



「雰囲気とかかな?まあ気にしないで。また会えたらバトルしてよね」


『(めんど…)』



その後またCギアというものを持っているか聞かれ、同じ答えを返すとまた半強制的に紙をもらった。
まぁ、気付かれずに出ていくことが出来たのでよしとしよう。さて、次に叩きのm…倒すのはここのジムリーダーだな。



『オレの事を待たせた罰だ…完璧に叩きのm………倒してやる』


《(完璧に怒ってんな…)》



ジムの扉を勢いよく開け放つ。その音に中にいたジムリーダーが驚く。



「あ、君はさっきの少年君!」


『ここのジムは三人なのか?』


「そう。ここは最初に選んだポケモンに僕たちが合わせて相手をするんだ。君が選んだ最初に三匹は何かな?」


『ミジュマルだ』


「それなら僕が相手だね少年君。僕はデント。君は?」


『オレはレイン。それにオレは女だ』


「そ、それはごめんね。それじゃあフィールドに行こうか」


『あの二人とは戦えねーのか?』


「三人で一人の相手をするわけじゃないからね。三人の中で一人だけがバトルするんだよ」



ふ〜んとうなずき、デントに続いて奥に入って行った。




  
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