理想と真実 本
□第一話
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「レイン様!!」
「チャンピオン様!!」
「「「「「「「お待ちください!!」」」」」」」
『…うるさっ』
はい。始まりから煩くてすいません。(棒読み)
心がこもって無いって?はっ、仕方がないだろう?オレは人の集団が嫌いなんだ。
ああ、オレって言っても女だ。間違えないでくれよな。
『…ルアン、逃げるぞ』
腰に着いているボールをセットしているところから一つのボールをとり、宙に投げる。(ちなみにここは外)
「おい、逃がさないようにしろ!!」
『しつけーな。シュンカ、マジカルリーフ…ああ、当てるなよ。眼つぶしだ』
シュンカ(シェイミ)をルアン(ルギア)の上に出し、マジカルリーフを出させる。
オレの思惑通りリーグトレーナー&四天王は眼をつぶる。
『シュンカ、もういい。ルアン、できるだけ早くここから立ち去ろう』
ルアンは主人の命令に従い、いつもより早めに飛んで行った。
力を使えばルアンの声が聞こえてくる。
《どこに行くんだ?》
『そうだなぁ』
にやり…と笑うと、目を開き、シュンカを膝に置いてその背中をなでながらレインは呟いた。
『新たな地方、イッシュがいい、な…』
ルアンはその言葉に頷くと、その両翼(両手ともいうのか?)をはばたかせた。