リングの光T 本
□標的17
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「どこ行ったんだあいつら」
廊下を走り回りリボーン達を探すも、どこにも姿が見当たらない。さすがヒットマンと名がつくだけはある。が…
「あ!ランボ!!」
こいつだけは違った。たったの5歳というのもあるが、頭脳が無い。ただのアホだ。その分見つけやすいが、最も多くの厄介事を起こすのもこいつだ。
「吐きそ」
「とりあえず部屋で寝てろ!!」
すぐさま部屋へと戻り、ベットへ寝かせる。これで一人は確保できた。残るは3人。
部屋を飛び出した途端、聴こえた悲鳴。最悪の状況が浮かび上がる。できている人だかりに飛び込むと、そこにいたのは10年後のイーピンだった。
「ここ、どこですか?何丁目ですか?」
「はなして!」
近くにいた夫人の手をつかみ、この場にあわない質問を投げかけている。すぐさまイーピンのもとへ行き、部屋へと連行する。
「あと2人!リボーンとビアンキ!」
ツナは走り出した。
〜数十分後〜
「あーーーいない!!プールにもカジノにもどこにもいない!どこ行ったんだあいつら!」
ふと近くにあった絵画に目が止まる。なんだか怪しい気がしてならない。じっと見つめていると、木の方から声が聴こえた。
「よく見破ったな」
そのまま絵画を突き破って出てくる。後はビアンキだけだ。途中ロンシャンにあい、時間をつぶしたものの、何とかビアンキを見つけ出す事が出来た。
それと同時にここがマフィアが作った島だという事も知らされた。
「おかしいわ。ガードマンたちは私達を探しているわけじゃないみたいなの」
「当たり前だぞ。オレ達の乗船手続きは済ませたからな」
じゃあ今まで何のために…最初から仕組まれていた事に気付き、なおさら沈んでいくツナ。
ここにいるのは全員マフィア関係者という事になる。
「何さっきからうかない顔して沢田ちゃん!マフィアランドって超楽しいリゾート地なのに!」
「そーだぞ。マフィアランドはマフィアが警察の目を気にせずにゆっくりくつろぐために、各ファミリーが莫大な資金を出し合って建造したスーパードリームリゾートアイランドだ」
「すごそーではあるけど…」
少しづつ気になり始めたツナ。そしてそのマフィアランドが姿を見せた。そこはまるで遊園地のようだ。島一つがそのまま遊園地になっている。
ツナの興味も一層引き立つ。
そして、指名手配されていた不審な子供とは…
「10代目!姉貴が離れるまでしばしお待ちを!!」
貨物室に隠れている獄寺だった。