リングの光T 本

□標的4
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…とある晴れた日、並盛中学校の前に一人佇む男子生徒がいた。



『ようやく中学生ですか…』



カレンは並盛中学校の前でつぶやいた。…いや、この姿の時は優と呼ぶのが良いだろう。
あの後、無事風龍とリンクを済ませ、今では風龍の他にも火龍や水龍を仲間にしていた。
火龍と水龍はここ、日本(ジャッポーネ)で手にした新たな力だ。



『というか、並盛町に引っ越すこと自体驚いてましたね…』



そう、彼女はこの頃並盛に越してきたばかり。中学校もある理由で入学式の間に合わず、途中から転入する事となった。
その為レギュラーキャラに会うことは無かった。



『早く教室に行かなくては…転校初日から遅刻してしまっては並盛の秩序様に咬み殺されてしまいますかね』



急いで他の登校者と並中に入る。
沢田綱吉や、山本武、笹川了平、京子の兄弟、雲雀恭弥は居るかとあたりを見回してみるが、それらしき人物はいなかった。



『(まずは職員室に行かなくては。っていうか職員室ってどこなのでしょうか?あ、人発見)』



ちょうどそこに茶髪の女子生徒が目の端に映った。カレンはその女子生徒に近づいた。



『すみません、職員室の場所を教えてほしいのですが…っ!』


「はい?あっ良いですよ!!転校生ですか?」



女子生徒が返事を返し、こちらに振り向く。その途端カレンに衝撃が走った。
今まで探していた笹川京子だった。



『(まさかこんな形で出会うとは…)ありがとうございます。あの、あなたの名前をお聞きしても?』


「私の名前は笹川京子。よろしくね!えーと…」


『すみません、まだ名乗っていませんでしたね。僕は月城優です。こちらこそよろしくお願いしますね?』


「月城さんですね?さあ、職員室に行きましょうか!」



笹川さんに連れられ、無事職員室にたどりつく事が出来た。
並中は思っていたより複雑で、笹川さんが居なければたどりつく事が出来なかっただろう。



『笹川さんのおかげで無事たどりつく事が出来ましたよ。本当にありがとうございます』


「いえいえ、そんな大したことじゃないですよ。…あの、私の事名前で呼んでください!私もあなたの事名前で呼びますし…」


『良いですよ?それでは、ありがとうございます。京子さん』


「!!こ、こちらこそっ!優さん(かっかこいい////)」



こうして笹川京子と優の出会った。















京子さんと別れ職員室に入ると、そこにいた先生に事情を話し、教室に案内される。
数分後、カレンはこの物語の真の主人公、沢田綱吉と会うこととは知らず、教室へと向かっていった。
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