拍手総編集
□ホッカイロ。
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『市丸隊長はいつも袖に手隠してますよね』
「ん〜?」
そよそよと秋の風が吹く季節になった。
緑が緋色や茶色になって、落ち着いた色合いが庭を染め始めた。
三番隊舎にも平等に、秋の風が舞いこんできている。
『うぅ〜、さっむぃ…』
「なんや、秋なんてどっか行ってしまった感じの寒さやね。」
「ホントですね。
景色は空きでも気温は冬ですもんね。」
『早い冬ですよね…;』
ぶるるっと身ぶるいし、フーっと手に息をかければ白い。
本当に冬なんじゃないだろうか…。
実は秋とかはなくて、みたいな。
『ん〜…あ!そうだ!!!』
「「?」」
『へへへ〜…こうすれ、ば!!!
あったかいですよね♪』
手を袖の中にスポッと隠してニコニコ。
それはどこかでみたことのあるカッコ。
「それって僕のまね?」
『そうです!!!
一回やってみたかったんですよねぇ♪
あったかそうだったし!!!』
あぁ、この子は…
どこまで可愛いことをしてくれるんか…
「それやったらこっちのが暖かいと思うよ♪」
『え?…Σわっ!!』
――――…・・ギュッ・・
...ホッカイロ...
(これは隊長の方があったかくないですか?)
(ん〜?
そんなん気にしたらアカンよ〜♪)
(隊長…しごt)
(イヅル、書類届けに行ったって?)
(…はい…orz)
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