短編

□休日の昼下がり
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「やっぱりかわいいです」

そう言って目元に口づけをされ、反射的に目をつむる。

目を開けると、鼻先が触れ合うほど近くに野分の顔。


「え、なにこの距離」

「ヒロさんを見てます」

「……………」



正面から抱き合って見つめあっている今の状況がいたたまれない。

おそらく、俺の顔は赤いまま。





―――この場合はしょうがない。

俺だって男だし、うん。




「野分」

自分に言い訳して、野分の首に腕を回す。

そして、俺からあと数センチの距離を縮めた。








外は快晴。


休日は、ベッドの上で過ごした。






end.
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