中編
□仁義なき戦い
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一戦目:宮城教授のお節介
｢かーみーじょーおっ♪｣
名前を呼ばれると同時に後ろから抱きつかれた。
｢宮城教授……本当にセクハラで訴えますよ｣
腕を振りほどいて睨みつける。
｢ほら、そんなに眉間にしわ寄せんなって。美人が台無しだぞ〜｣
｢………………｣
いつになくご機嫌な様子の宮城教授を不審に思ったが、その理由はすぐに知ることとなった。
｢さあっ上條、どれがいい？｣
｢あの………｣
｢ん？｣
｢これ何ですか………｣
宮城教授は様々な衣装が写った写真を弘樹の前に並べて行く。
ナース服、
セーラー服、
チャイナドレス、
ミニスカート、
ワンピース………
｢何ってお前の女装用の衣装だよ｣
｢…………………｣
あまりのことに言葉が出なくて、思考は妙な方向にぶっ飛んだ。
なぜ全部が全部丈の短いスカートなのか。
教授ってムッツリなのかな………
いやいやいやいや
そんなことより今は現実の対処だ!!
慌てて現実に戻ってくる。
｢上條って化粧映えしそうだよなー♪｣
やけにるんるんしている教授を本気でどつきたくなった。
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