中編
□それは、愛故に
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その日は、いつも通りだった。
いつも通り。
会えない日が続いた。
そんないつも通りの日常で、たまたま休みが合ったある日だった。
不安も不満もぶつけたくない。
寂しいのはお互い様だから。
それでもきっと伝えるべきだったんだろうって、そう思う。
胸にくすぶる不安も寂しさも。
俺はそれを受け止めるから。
きっとお前は受け止めてくれたから。
不安そうな顔をしないで。
ちゃんと分かってるから。
ちょっとしたすれ違いも、それは愛故だってこと、分かっているから。
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