Dream 2

□誰そ彼時の儚き戀 
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指輪の、サイズ.



そう目の前の彼に言われた瞬間、自分の手のひらを、指を見つめてしまった.



そういえば何号だったろうか、



きっと土方さんは一般的な女性の標準サイズである九号くらいを買ったのだろう、



というか私の指に入らなかったらどうしよう.



「...んな、泣きそうな顔するんじゃねェよ、桜」



俺が泣かせてるみたいじゃねェか、



なんて言いながらクリスマス直前の夕暮れの公園で周りを見やった後、土方さんは少しだけ俯いた.



そんな、だって.



「緩いならまだしも、入らなかったらショックじゃないですか...!」



指輪なんていう未知のものを今まで滅多につけてこなかったからこその不安が渦巻く.



どうしよう、



入らなかったら正直とても恥ずかしい.



この必死の訴えを土方さんは理解してくれるだろうか、と目をみれば.



「合わなかったら、合わなかったで交換してもらえばいいだろ」



問答無用.





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