薄桜鬼捏造総集編 夢見草
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「そう、だな…この時代、何も急くことは無ェんだよな…」
抱き寄せて、軽く口づける。
愛しい彼女の存在を確かめるように、もう一度。
ふわりと甘い香りがして、その甘さに溶けてなくなってしまいそうになる。
「そうですよ、左之せんせ…左之さん」
目尻に涙を浮かべて、口付けによって浅い呼吸を繰り返しながら彼女は俺に言った。
まるで泣きそうな子供をあやすように。
もしかしたら、俺も彼女みたいに泣きそうな顔をしていたのかもしれない。
「愛してる、永遠に」
((- 君が為にと折る花は -))
...
あとがき
左之さんの幸せ。
千鶴ちゃんの幸せ。
ふたつが綺麗に重なるまでの長い道のりを経て。
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