薄桜鬼捏造総集編 夢見草

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「俺は、教師を辞めようと思う。
なにがあっても、お前は俺が守ってやるからよ」




教師と生徒。

互いの立場が難しいことは分かっている。

彼女をこの手で抱くことが出来るなら、何でも投げ出せるような気すらした。

けれども彼女はゆっくりと首を横に振る。




「左之先生、私が卒業するまで、待っていてください。
左之先生が私の為に全てを投げ打ってもいい、という気持ちはとても嬉しいです。
だからこそ、…左之さん」




そういって制服を翻した彼女は、あの頃と同じように俺の愛する笑顔ではにかんだ。







【 夢見草(漆) 】






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