薄桜鬼捏造総集編 夢見草

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「勘違いすんなよ…
オレははっきり言って、てめェら人間が作る歴史になんて興味無ェ」




「ただ言っておくが、…原田。
お前達人間は…、脆すぎんだよ」




吐き捨てるようにそう言い放った不知火は黙って俯いてしまった。

続く言葉など、無かった。

何も出来そうになかった俺はただ、愛する彼女を連れてその場を去るしか無かった。




愛してる。

この想いをどう伝えれば良いのだろうか。

恋が愛に変わってしまった瞬間、そんな考えが頭の中を駆け巡り続け、頭を抱えて。




「左之、さん」




彼女は泣きそうな顔をしながら言った。

私がいなければ、長い間共に過ごしてきた仲間を見捨てるようなことをせずに済んだだろう、と。




やめろ、そんなこと、言うんじゃねェよ。

声にならない声を、彼女の頭上に落として─────

…大事なもの。

いくつもあるそれらの中からひとつしか選び出せず、他を全て手放さなければならないとしたら。




新選組、仲間、夢、槍、信念、…千鶴。

はやく選ばなければ、はやく、はやく。

全てこの手から零れ落ちてしまう前に。

未来なんて分からない、後悔なんて先に立たない。

なら、俺は。





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