Dream 2
□誰そ彼時の儚き戀
2ページ/3ページ
するりと手を持ち上げられ、指に何かが触れる感触.
「え、あっ、!」
指の第一関節を通過、
微かに第二関節に触れて、
緊張して心拍数が上がる.
指の付け根の少し手前で引っかかったが彼が軽く押すと丁度びったりと、はまった.
「何だ、大丈夫だったな...良かったよ、今日桜に渡せて」
「ひじ、かたさん」
「デザインはシンプルなのにしたんだが...気に入らなかったか、桜?」
「いえ、気に入りました!
ただ、あの...これって」
クリスマスプレゼントにしては随分と豪華というか...
_