FAIRYTAIL longstory
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(グレイ視点)
――グレイ
誰だ？
――グレイ
誰だよ？俺を呼んでいるのは？
――封印が消えてしまいます
封印？
――封印がとけてしまったら、グレイ。貴方は大切な者を失うかもしれません。
封印？失う？
――ギルドの皆を信じなさい
信じてるさ…。ギルドの皆は俺の家族だ
――時間がありません。
時間？
――捕まってはいけません。
誰に？
――封印がとけてきています。
だから封印って!?
――逃げなさい。
誰からだよ!?
それから声はしなくなった。誰だよ…。しかも、逃げろ…か。何から？
――グ････イ
誰だ？
――グレ････
俺、この声知ってる。起きねぇと…
「グレイ！」
「ナ････ツ？」
「大丈夫か？うなされてたぞ」
「そうか…。････？」
「どうした？」
「なんでギルドに居るんだ？仕事に行ってたよな？俺達」
「帰りの列車で寝てたんじゃねぇか。珍しく。どうしたんだよ？」
「････」
「グレイ？」
「あ、何でもねぇよ。」
「････」
大切な者を失う？ギルドの皆を？････ナツを？
「疲れてるんなら家に帰って休めよ？」
「あぁ。ありがとな」
そうだ。心配をかけさせる訳にはいかねぇ。所詮は夢だ。気にする事はない。