FAIRYTAIL longstory
□2
1ページ/1ページ
(グレイ視点)
家に帰って寝たのは良いが…やっぱり気になる。あの声は誰の?封印って?よくわからねぇ…。
「グレイ!!」
耳元で名前を呼ばれた。考えるのに夢中になっていたらしい。いつものギルドの騒がしさが聞こえないと思ったら…。
「グレイ?」
あ、さっき耳元で呼ばれたばっかだから耳がジンジンするんだよ。・・・・じゃねぇや…
「何だよ?」
「いや、珍しく考えてんなと思ってさ。何を考えてたんだ?」
言えば少しは楽になるか?こんなに考えなくて良いか?
「・・・・」
「言いたくなかったら言わなくて良いぞ?」
「・・・・ナツ」
「ん?」
ナツなら…。言っても…良いか。
「実はさ…」
俺はナツに夢の事を言った。
「・・・・」
「ナツ?」
「封印?」
「あぁ」
「何のだろうな…。それに逃げろって…」
「わかんねぇんだ。封印がとけそうだから逃げろって…」
「そもそも、誰からだよ。」
「わからねぇ」
「・・・・」
「・・・・あ、ナツ」
「ん?」
「この事は誰にも言うなよ?」
「わかった。」
あのナツが真剣に考えてる。所詮は夢だ。そう思っているのに…引っ掛かるんだ。あの声はどこかで聞いたことが…
「よし!」
何がよし何だよ。何にも解決してねぇぞ!
「仕事行くぞ!」
「何で?」
「何でって…気晴らしとかにもなんだろ?考えてたってわからねぇ事だってあるんだしよ」
あのナツがまともな事言ってる。
「そうだな。」
「決まりな。ルーシィ!エルザ!」
あ、ルーシィが走ってきた…
「仕事!?」
あの様子からして家賃だろうな。いつもの事だ。珍しいことはない。・・・・エルザだ
「次はどれに行くんだ?」
「・・・・」
良いのがねぇのか?リクエストボードとにらめっこしてんぞ…
「・・・・これは?」
「・・・・!これにしよ!報酬が…。家賃3ヶ月分」
ルーシィが黒い。かなりヤバかったみたいだな。って昨日帰って来たばっかだよな。今月分か。
「グレイもこれで良いよな?」
「あぁ。」
「じゃあ行くか!」
仕事が決まり…直ぐに依頼者の居る場所に向かう。いつも通り列車に乗って。
そこで、大変な事が起きるとも知らずに…。