FAIRYTAIL longstory
□9
1ページ/1ページ
(グレイ視点)
エルザ…。ナツ…。・・・・俺は…何も出来ないのか?何も・・・・。アイツさえ倒せれば!ナツを助ける為には…。
「良いこと、思い付きましたよ。」
「くっ!」
「エルザ!」
「大丈、夫だ…」
「・・・・動くな」
「!?」
「ナツ!!」
「(あの動揺。やはり、コイツを使えば…)」
な…何でナツを…。何も出来ねぇ程の怪我してんのに!それに…動かしたら、血が…
「ガハッ」
!?アイツ何して…。傷口を抉って、るのか?何で…。止めろよ…
「(チッ。これくらいじゃまだ無理か…。)」
「ケホッ」
血、が…。ナツ…の血…。止めろ、死んだらどうすんだよ…。・・・・死ぬ?ナツが?
「貴様!!」
「おっと。近付くなよ?妖精の女王。」
「ぐ…」
「おいおい。グレイ・フルバスター。お前のせいでコイツはこんな事になってんだよ。」
俺の…せい?俺が、悪いのか?俺が…
「貴様いい加減な事を言うな!」
「そうよ!グレイが何をしたっていうの!?」
「ぐあぁぁ!」
「ナ…ナツ…。」
嫌だ!やめろ、止めろ!!それ以上ナツを傷付けるな!!
「ゃ…ろ…」
「ハ?はっきり喋ってくれよ。」
「ぐぁ!」
「止めろって言ってんだよ!!」
「(後少し)止めろって言われて止める奴がいるかよ。」
「ぅぁあああ!!」
「ナツ!!もう止めなさいよ!」
「こんな事をして許されると思っているのか!!」
「思ってません。」
「ぐぅ・・・・」
血が…血が…。ナツが…ナツ…。
「コイツ死ぬんじゃねぇの?」
し・・・・ぬ?ナツが?死ぬ?死ぬって…なに?ナツが死ぬわけ…。ナツが…。し、ぬ…わけ…。
『貴方は大切な者を失うかも知れません。』
ぁ…。大切な者を失う…。ナツをナツをナツを!?嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
「嫌だあぁぁ!!」
「グレイ!?」
「!ルーシィ!!グレイから離れろ!!」
「うん!」
「きた!(思ったよりすごい力だな…)」
「ぐ、れい…」
「これは魔力の暴走か!!」
「魔力の暴走!?」
「あぁ。何かにつかまってろ!!飛ばされるぞ!」
「うん…。大丈夫かな、グレイ…」
「魔力の消費が激しいが…大丈夫だろう」
「そっか…」
「うわぁぁ!!」
「くっ…(この力は、危ない。)」
なんだ…この感じ…。ナツ…。アイツを倒さないと…ナツ。