FAIRYTAIL longstory

□10
1ページ/1ページ


(ナツ視点)


痛みが…消えていく?刺されたよな、俺。ま、いいか。痛みがなくなったって事は…暴れても大丈夫だよな!


「火竜の…鉄拳!」

「ぐぁ!?」

「ナツ!?なんで動けるのよ!」

「なんかわかんねぇけど、痛みがなくなったんだ。」

「?・・・・ナツ傷をみせてみろ」

「ん?おぉ」

「!?」

「どうしたの?エル…ザ…。」

「傷が…消えている」

「マジで!?なんでだよ!」

「わからない…。」

「あ!」

「どうしたの?」

「グレイ!」

魔力が感じられなくなったと思ったら…グレイが倒れてる。そういや…傷の痛みがなくなった時、グレイが魔力を…。何か関係が?


「グレイ!グレイ!」

「・・・・な…つ?」

「あぁ!大丈夫か?」

「一応…」

「ハッハッハッハ!!」

敵の笑い声…。まだ生きてたのかよ。

「覚醒したぞ!」

「覚醒?貴様なにか知っているな?」

「ハッ。知らないのはてめぇらハエ共だけだ。」

「教えろ。何を知っている。」

「俺の任務は終了だ。グレイ・フルバスターの力を覚醒させること。覚醒は終わった。任務が終わったので帰らせてもらう。」

「待て!」

魔法で逃げやがった。・・・・覚醒、か…。

「グレイ。立てるか?」

「あぁ…。・・・・ぁ。」

「グレイ!」

やっぱり魔力の消耗が激しかったのか?立てずに倒れてきやがった。・・・・無理はするなっての。

「グレイ大丈夫?顔色悪いよ?」

「依頼はキャンセルしてギルドに戻るぞ」

「エルザ!?何言ってんだよ!」

「ナツ。今、グレイは魔法を使える状態ではない。それにアイツが言っていた覚醒についても調べたい。マスターへの報告もしなければならない。」

「そんなの依頼が終わってからでも良いだろうが!」

「駄目だ。グレイを連れていく事は出来ない。」

「ならグレイだけ帰らせれば良いだろうが!」

「帰るまでの道中で倒れたらどうする。」

「・・・・」

「ナツ、ギルドに戻ろう?」

「・・・・」

「俺なら一人で帰れるから行ってこいよ、依頼」

「グレイ…」

顔色悪ィし・・・・フラフラだし。そんな状態で言っても意味ねぇって。

「ギルドに帰る」

「ナツ、わかってくれたか!ならば帰るぞ。」

「おう!」


わかってくれた…と言うよりは…俺だって心配だったんだ。グレイが。依頼よりグレイの方が大事だ。なのに俺…



〜ギルド〜


今エルザはじっちゃんに報告をしてる。あ、エルザが戻ってきた


「・・・・マスターに事情を話した。マスターにもわからないらしい。グレイ体調はどうだ?」

「頭がクラクラしてるくれーだよ」

「あんた…それ大丈夫じゃないでしょ。」

「大丈夫だって」

「・・・・ナツ」

「ん?」

「グレイを家まで送ってやれ」

「なんで俺が!?」

「いいから」

「嫌だ。絶対に」

「た・の・む。」

「ぅ…わかった。」

「よし。私とルーシィはもう少し調べてみようと思う」

「わかった。グレイ行くぞ」

「あ、あぁ…」


ギルドから出てグレイの家に向かう。やっぱフラフラしてんなぁ…。・・・・倒れなきゃ良いけど…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ