FAIRYTAIL longstory
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(ナツ視点)
痛みが…消えていく?刺されたよな、俺。ま、いいか。痛みがなくなったって事は…暴れても大丈夫だよな!
「火竜の…鉄拳!」
「ぐぁ!?」
「ナツ!?なんで動けるのよ!」
「なんかわかんねぇけど、痛みがなくなったんだ。」
「?・・・・ナツ傷をみせてみろ」
「ん?おぉ」
「!?」
「どうしたの?エル…ザ…。」
「傷が…消えている」
「マジで!?なんでだよ!」
「わからない…。」
「あ!」
「どうしたの?」
「グレイ!」
魔力が感じられなくなったと思ったら…グレイが倒れてる。そういや…傷の痛みがなくなった時、グレイが魔力を…。何か関係が?
「グレイ!グレイ!」
「・・・・な…つ?」
「あぁ!大丈夫か?」
「一応…」
「ハッハッハッハ!!」
敵の笑い声…。まだ生きてたのかよ。
「覚醒したぞ!」
「覚醒?貴様なにか知っているな?」
「ハッ。知らないのはてめぇらハエ共だけだ。」
「教えろ。何を知っている。」
「俺の任務は終了だ。グレイ・フルバスターの力を覚醒させること。覚醒は終わった。任務が終わったので帰らせてもらう。」
「待て!」
魔法で逃げやがった。・・・・覚醒、か…。
「グレイ。立てるか?」
「あぁ…。・・・・ぁ。」
「グレイ!」
やっぱり魔力の消耗が激しかったのか?立てずに倒れてきやがった。・・・・無理はするなっての。
「グレイ大丈夫?顔色悪いよ?」
「依頼はキャンセルしてギルドに戻るぞ」
「エルザ!?何言ってんだよ!」
「ナツ。今、グレイは魔法を使える状態ではない。それにアイツが言っていた覚醒についても調べたい。マスターへの報告もしなければならない。」
「そんなの依頼が終わってからでも良いだろうが!」
「駄目だ。グレイを連れていく事は出来ない。」
「ならグレイだけ帰らせれば良いだろうが!」
「帰るまでの道中で倒れたらどうする。」
「・・・・」
「ナツ、ギルドに戻ろう?」
「・・・・」
「俺なら一人で帰れるから行ってこいよ、依頼」
「グレイ…」
顔色悪ィし・・・・フラフラだし。そんな状態で言っても意味ねぇって。
「ギルドに帰る」
「ナツ、わかってくれたか!ならば帰るぞ。」
「おう!」
わかってくれた…と言うよりは…俺だって心配だったんだ。グレイが。依頼よりグレイの方が大事だ。なのに俺…
〜ギルド〜
今エルザはじっちゃんに報告をしてる。あ、エルザが戻ってきた
「・・・・マスターに事情を話した。マスターにもわからないらしい。グレイ体調はどうだ?」
「頭がクラクラしてるくれーだよ」
「あんた…それ大丈夫じゃないでしょ。」
「大丈夫だって」
「・・・・ナツ」
「ん?」
「グレイを家まで送ってやれ」
「なんで俺が!?」
「いいから」
「嫌だ。絶対に」
「た・の・む。」
「ぅ…わかった。」
「よし。私とルーシィはもう少し調べてみようと思う」
「わかった。グレイ行くぞ」
「あ、あぁ…」
ギルドから出てグレイの家に向かう。やっぱフラフラしてんなぁ…。・・・・倒れなきゃ良いけど…