FAIRYTAIL longstory
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(グレイ視点)
家に帰ってきた…けど部屋に行く前に限界がきて倒れた。いや、正確には倒れる前にナツが俺を支えた。意識はある。でも、体が動かない。ナツがいなかったらヤバかったな…。
「大丈夫か?」
「体が動かねぇ」
「・・・・しゃーねぇなぁ。部屋、どこだよ」
あ、そうか・・・・。ナツが俺の家に入ったのは今日が初めてだ。
部屋の場所を教えた。
「・・・・お前さ、足全然動かせねぇの?」
「・・・・動かねぇ」
・・・・どうやって部屋に行くんだよ。肩貸してもらってんのに。足動かなかったら進まねぇし・・・・。
「・・・・はぁ。おぶろうか?」
・・・・ハァ?何言ってんだよ、わけわかんねぇっての。・・・・あ、足動かねぇからそれしか方法がねぇのか。でもナツにおぶられるなんて…嫌だ。
「嫌だ。絶対にやらねぇ。」
「じゃあ、お姫様抱っこか?」
・・・・・・・・今なんて?お姫様抱っこ?・・・・絶対嫌だ。無理
「姫様抱っことかしたら承知しねぇぞ!?」
「お前がおんぶを嫌がるからだろーが!」
「そんなもん嫌に決まってるだろーが!しかもお前におぶられるとか。」
「じゃあ、どーすんだよ。」
・・・・確かに。方法はその二つか。姫様抱っこよりはおんぶの方がマシか・・・・。
「姫様抱っこは絶対に嫌だ…。」
「おんぶは?」
「おんぶで良い。」
そう言うとナツは俺をおぶって部屋までつれていった。部屋に入ったらベットにおろされた。
「なぁ、グレイ」
「なんだよ。」
「・・・・・・・・やっぱなんでもねぇ。」
なんだよ。そういや…俺ナツに聞きたいことがあったんだ。
「お前、傷は?」
「傷?・・・・あぁ。あれな。いつの間にか治ってた。傷口も塞がってんだよなぁ…。」
「・・・・そんなに治りはやかったか?」
「いや。体貫通してた傷が直ぐに治るはずがねぇんだけどな。」
「だよな。」
でも、まぁ・・・・無事で良かった。
「そろそろ休めよ」
「?」
「寝ろって言ってんだよ。魔力が回復しねぇだろうが。」
「あ…それもそうだな。・・・・寝るよ。で?お前はいつになったら帰るんだ?」
「グレイが寝て起きるまで。詳しく言うとグレイの魔力が回復するまで」
「は?」
「エルザから頼まれたんだよ。エルザからの頼みじゃなかったらお前の傍になんかいねぇよ。」
・・・・なんか胸が痛かったのは気のせいか?
「そうだよな。」
「だからはやく魔力戻せ。」
「おう」
ナツが傍にいると寝にくいんだが…。まぁ…良いか。はやく魔力戻さねぇとな。依頼にも行けねぇ…。