FAIRYTAIL longstory

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(グレイ視点)


「ここに盗賊団がいるのか?」

「そうだ。人数はかなり多いだろう。・・・・ルーシィと私で正面から突っ込む。グレイは裏口から入って闇ギルドとの関わりがあるか探ってくれ。ナツは待機だ。」

「なんで俺が待機なんだよ!!」

「万が一の為だ。私が呼んだら来い。」

「・・・・」

「わかったな?」

「・・・・あぁ。」

万が一って…エルザがいるのにか?つーか…ルーシィ震えすぎ

「わ、私も待機したいんだけど…」

「駄目だ。行くぞ。グレイ裏口は任せた」

「おう。」

ルーシィ…可哀想になぁ…。死ぬなよ。・・・・裏口だったな。・・・・裏口ってどこにあるんだ?裏口だから建物の…。あった。俺は裏口を見付けてすぐに中に入った。

『うわぁぁぁ!!魔導士が攻めてきたぁ!!』

敵が叫びながらこっちに…こっち?え?

「うわっ!」

『いた…。・・・・誰?』

敵に名前きくとか…馬鹿か?コイツ馬鹿なのか?

『お前何し、て・・・・んだよ』

うわ…。一人増えた。仕方ねぇ…

「アイスメイク…」

『隙あり!』

え?う、しろ?

後ろにいた敵に気付かず、鉄パイプらしき物で頭を殴られた。

『・・・・!?』

『どうした?』

『コイツ!コイツ、グレイ・フルバスターだ!!』

なんで俺の名前知ってんだよ…。

『・・・・今はそんな事より、』

俺は無理矢理立たされた。

『動くな!コイツがどうなっても良いのか!?』

あー・・・・これ人質?・・・・首筋にナイフつけるな。切れたらどうしてくれる。

「くっ…。」

『そうだ。大人しくしろ。そして出て行け』

『待て。仲間を呼ばれたら困る』

・・・・クソッ。体が動かねぇ。どうすりゃ…

「エルザ。どうする…?」

「・・・・そうだな。チャンスを待つんだ。」

チャンスって…。人質の俺はどうなるんだ?

『お前さっきコイツがグレイ・フルバスターだって言ってたよな?』

『あぁ。コイツはグレイ・フルバスターだ。そうだろ?』

「・・・・」

誰がお前らなんかに言うかよ、バーカ。

『まぁ、良い。コイツがいれば世界は俺達のもんだ!!』

『よっしゃー!!!世界が手に入った!』

さっきから何言ってんだ?俺がいれば?なんだよ、それ。わけわかんねぇ…。・・・・はやくここから出ねぇと。でも、どうやって?部屋を見渡すが…何か使えそうな物もねぇし…何より敵の人数が多すぎる。盗賊団だけじゃねぇな。闇ギルドの奴も何人かはいるだろう。クソ・・・・どうすりゃ。考えろ…。・・・・!アイツがいるじゃねぇか。・・・・助けてもらうのは嫌だが…四の五の言ってる場合じゃねぇ。状況が状況だ。仕方ねぇ事だ…。・・・・よし。


「―――――――」

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