FAIRYTAIL longstory
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(グレイ視点)
足手まといになっちまったなぁ…。来ねぇ方が良かったか?・・・・ナツにあんな事言っちまったし。スッゲー屈辱だ…。
「グレイ?」
「んだよ。」
「いや、ボーッとしてたからよ。」
「そうか?」
いつの間にかボーッとしてたらしいな…。今、エルザとルーシィは依頼人の所に行ってる。だから、ナツと二人っきりだ。ハッピーもエルザ達についていった。あ、ルーシィに渡された本読むか…
「・・・・」
「本?スッゲーボロボロじゃねぇか」
「あぁ。」
ナツと会話しながら本を読む
「何が書いてんだ?」
「・・・・覚醒」
「!?」
「一億年に一度、魔力が世界を滅ぼすほどある奴が生まれる。そして覚醒をしてしまったら…」
「してしまったら?」
「・・・・この先は読めねぇ。字が消えかかってる。」
消えかかってるというよりは…消えていると言ってもいいかもしれない。覚醒・・・・世界を滅ぼす・・・・
『お前がいれば世界は俺達のもんだ!』
あ…。・・・・まさか…俺が?そんなわけねぇよな?
「グレイ?大丈夫か?顔色悪ィぞ。」
「大丈夫だ。」
・・・・もし俺がそうだとしたら…?俺はどうなる?・・・・利用されるに決まってる…。
「グレイ。お前はその本に書いているのが自分だと考えているんだろ?そうかも知れねぇな。だからなんだよ?それがどうした?」
「ナツ?」
「お前は俺が守ってやるよ。もし捕まったら今日みたいに助けてやる」
「ナ…ツ。」
「わかったか?だから変な事は考えるなよ」
「・・・・バーカ。お前になんか守れるかよ。」
「絶対守る」
「ハイハイ。あ…あれ、ルーシィ達じゃないか?」
遠くにルーシィ達らしき人影が見えた
「・・・・」
うわ…拗ねてる。おもしれえな…。
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(なんでわかったんだよ。俺が変な事を考えてるって…。俺はフェアリーテイルを抜けようって考えてたのによ…。あんな真剣な顔で言われたら…抜けれねぇだろうが。それに…すこし嬉しかったのは内緒だ)