FAIRYTAIL longstory
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(シャルダ視点)
・・・・つまんないなぁ。こんなに弱い滅竜魔導士はじめてだよ…。あのイグニールが育てたって聞いたから相手してあげてるのにさ。
「ねぇ、それが本気?」
「はぁはぁ…。なんで避けてばっかなんだよ!?闘えよ!!」
「面白くない」
「は?」
「弱すぎ。」
「テメェ…。避けてばっかのくせに。」
「で、さっきのが本気なの?」
「本気に決まってんだろーが!!」
なら、いいや。つまんないし、楽しくないよ
「もういいよ。拍子抜けだ。もっと強いと思ってたのにさ」
「は?」
パチンッと指をならした。そしたら
「うわぁぁぁ!?」
「どう?全身の骨が折れる感覚は。」
「は、は・・・・。な、に・・・・しやが、た?」
「別に何も?そんな事より、早く負けを認めなよ」
「い、やだ!!」
めんどくさいな…。
「ラナルにぃ。飽きたよ。」
「飽きたと言われましても…。勝って下さいよ」
「えぇ…。どうせグレイはコイツについて行かないよ」
「念のためです」
「うぅ…。わかった、やるよ。」
「はい」
「火竜くん。お願いだからさ、負けを認めてよ」
「嫌だ。グレイを返してもらう為には勝つしかねぇんだろ?」
「まぁ…そうだね」
「なら、俺は勝つ」
「・・・・聞き分けの悪い奴は嫌いだよ」
そう言いながら指をまたならす
「ぐっ…あぁぁ!?」
今のはね、今まで受けてきたダメージをもう一度受けてるんだよ。生まれてからダメージを受けすぎたんじゃない?闇ギルドをいくつか潰したみたいだしね。それなりに傷はつくってるでしょ?
「ぐぅ…」
?腹をずっとおさえてるね。あぁ、刺されたんだって?グレイに治してもらったから生きれたんだよね。グレイがいなきゃ死んでたってラナルにぃが言ってたし。その傷の痛みがしてたら…そりゃあ辛いよね。
「な、んなんだ…?」
「今の?僕の魔法の一つかな?」
「いってぇ…」
「そりゃあ…痛いでしょ。相手が僕で良かったね」
「ど、いう意、味だ?」
そのままなんだけど。馬鹿なの?・・・・そろそろ終わらしたいな。でも、グレイの前でコイツを殺したら…洗脳がとけるかもしれないし…。やっぱりめんどくさいな。
「そろそろ、死ぬ?」
「ま、だだ!!」
「鬱陶しい。」
「鬱陶しくてもいい。あー…でももし殺されるなら・・・・俺、グレイにがいいな」
なんだ?この笑い顔。何かを企んでいる?・・・・まぁいっか。洗脳がとけても牢屋にいる金髪を使えばいい
「グレイ!コイツがグレイに殺されたいってさ」
「俺に?」
「うん。最後のお願いくらい叶えてあげなよ」
「そうだな。ナツ・ドラグニル、俺が殺してやるよ。お前の願いなんだろ?」
「あぁ。そうだな。俺の願いは、お前が戻ってくることだ。」
「・・・・」
「グレイー。殺っちゃってよ。」
「あ、あぁ。」
「グレイ。戻ってこい」
「黙れ」
「グレイ、お前の仲間はコイツ達じゃない!」
「黙れっ!!」
「黙らねぇ!お前が俺達を思い出すまで。グレイの仲間は俺達だ!」
「違う!」
あっれ…そろそろ、やばいんじゃ?
「シャルダ!ナツ・ドラグニルをとめなさい!」
「ラナルにぃ、もうちょっとみてようよ」
「シャルダ!」
ラナルにぃを無視した。こんなことはじめてだ…。ごめんね、ラナルにぃ
「グレイ。忘れたのかよ。俺達と一緒に仕事行ったのも、ギルドで俺と喧嘩したのも!」
「違う!知らねぇ!」
「違わねぇ。俺とお前が付き…ぐぁ!?」
「それ以上は駄目だよ」
「シャルダ…」
「グレイ、はやく殺って。」
「あぁ。すまねぇ」
「グレイ…。――――」