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□席替えで二度連続隣りの席になった
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先「さぁーて。席替えを始めるぞー」
先生が言った言葉にクラス中が騒ぎ始めた。
先「静かにしろ!」
そう先生が言った瞬間教室はシーンと静かになった。いつもならそんな事なく騒いだままなのだが、席替えの時は大人しくなる。何故なら席替えが無くなるからだ。
先「出席番号順にクジを引きに来い。」
そう、席替えの席はクジで決まる。正直言って俺は席替えをしたくない。何故なら…隣が…
ナ「グレイ。順番次じゃねーの?」
ナツだからだ。ナツと隣なんて今まで無かった事だ…。だから今回もなれるなんて事は無いと思う。
グ「あぁ…。じゃ、引きに行ってくるわ…」
ナ「おう!」
えーと…2番か…。どこだ?おっ!けっこう良い席だ。窓際の一番後ろ。ナツはどこなんだろーな
ナ「……」
ナツを見ると、紙とにらめっこしてた…。なんだ?そんな嫌な場所だったのか?
グ「ナツ?」
ナ「グレイ!お前どこだ!」
グ「あ…えーと、窓際の一番後ろの席だけど…。ナツ、お前は?」
ナ「マジか…グレイ。」
グ「?」
だいぶ離れたとかか?そうだとしたら俺、全然くじ運ねぇ…
ナ「俺の隣だな!」
・・・・・・は?今なんて?
ナ「どーした?グレイ」
グ「ナツ、お前俺の隣?」
ナ「あぁ!!」
こんな良いことがあって良いのか!?2回連続なんて…。
グ「ナツ」
ナ「?」
グ「次の席替えまで宜しく」
ナ「今さら何言ってんだよ。キモいぞ?」
グ「んだと!?やんのか!?」
ナ「おう!やってやろーじゃねぇか!!」
結局はこうなるんだな…。次の席替えなんてなければ良いのに…なんて思ってる事はナツには内緒な。