FAIRYTAIL longstory2

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ラナル達が怒られている間、ロイ達は

「出来た!」

「おぉ!やっとか、ヒューマ。」

「完璧だ。あの氷が無かったら魔力不足で完成は無理だった。」

「ふぅん。いざとなれば俺の魔力を使えば良いのに。」

「お前の魔力は無限じゃない。」

「・・・・そうだな。俺は“不完全”だ。グレイのアレさえ手に入れば」

「ロイ。もうすぐ手に入る。ヒューマ、行こう」

「シャオロン、急かすなよ。」

「目指すは“妖精の尻尾”」


その頃グレイ達は、ギルドで喋っていた

「何言ってんだよ」

「だから、暫く依頼は行かねぇって言ってるんだよ。」

「なんでだよ!?」

「行ったって足手まといになるし…。それに、嫌な予感がするんだ」

「嫌な予感?」

「あぁ。何かがおこりそうなんだ。」

「ふぅん。グレイが行かねぇなら俺も行かねぇ」

「なんでだよ」

「一緒にいてぇんだよ。悪ィか?」

「なっ!?」

ナツの言葉に驚いたとともに恥ずかしさもあったグレイ。グレイの顔は少し赤くなっていた

「あ…。ルーシィ!」

「なに?」

「今のところ家賃大丈夫か?」

「急になによ」

「グレイが依頼、行かねぇらしいから。グレイが行かねぇなら俺も行かねぇし。」

「家賃は大丈夫だけど…グレイどうしちゃったの?」

「さぁな。ハッピー、エルザにも言っといてくんねぇか?」

「あい!」

ハッピーは元気良く返事をしてエルザの所に向かった。
暫くしてハッピーから事情を聞いたエルザはナツ達の所にきた

「事情はきいたぞ、グレイ」

「すまねぇ、エルザ」

「謝らなくてもよい。休むことも必要だ」

「あぁ」

そんな話をしながら4人で、いつもの最強チームのメンバーで喋っていた。
喋るのに夢中になっていて、気付いたら外は夜になっていた

「あー!」

急にルーシィが大声をだした

「な、なんだよ…」

「私やることがあったんだ!先に帰るね!」

と言いながらルーシィはギルドの入口に向かって走った。

「また明日!・・・・いったぁ…」

ルーシィは出ようとしたが、何かにぶつかって出れなかった

「ルーシィ!?」

「な、何?出れない…。何でよ」

「術式か?」

「なんで…術式が!?」

「フリード!」

エルザに呼ばれて、ギルドのカウンターでミラと喋っていたフリードが入口まできた

「なんだ?」

「術式かもしれん。見てくれぬだろうか?」

「わかった。」

そう言ってフリードは見えない壁?を見てみた

「・・・・これは、術式魔法だ」

「なんとかしてよ、フリード!」

「・・・・無理だ。これは術式魔法で使う文字じゃない。俺も知らない文字だ」

「えー!そんなぁ…」

ルーシィはその場に座り込んでしまった。

「大事な用でもあったのか?」

グレイがルーシィに近寄ってきいた

「うん…。」

「文字が浮かんできた。」

「読めるな。」

文字は
『妖精の尻尾のギルドの者はここから出ることを禁ずる』
と書かれていた

「そんなぁ…。私達ここから出れないの?」

「あぁ。」

「?・・・誰かが近付いてくる?」

ナツがギルドの外を見ながら言った。黒い人影がギルドの方へ近付いてきていた。

「本当だな…」

その人影がギルドの前まできた。

「やぁ。妖精の尻尾の諸君。元気にしてるかい?」

「テメェは?」

「礼儀がなっていないなぁ。人に名前をきく時はまず自分からだろう?」

「・・・・」

「仕方無いな。俺はロイ。ロイ・アーシュだ」

「ロイ・アーシュ?」

「この術式はお前がやったのか!?」

「さぁね。どうだろうね。」

「何が目的だ?」

「ククク。グレイ」

「・・・・」

「俺についてくるんだ。ついてこなければ…このギルドの奴等はどうなるか、わかるな?」

「殺すとか言うんだろ?」

「まぁね。それに近いな。」

「そうはさせん。」

「じーさん?」

いつもの場所に座っていたマカロフが言った

「これを防ぐ事はマカロフといえど無理だよ」

「何をする気だよ!?」

「アビスブレイク」

「何!?」

「じゃなくて、もっと強力なやつさ。」

「・・・・」

「そして、必ず…ここにいる全員が死ぬ」

「!?」

「グレイ。お前が来るのを待ってるよ。グレイだけがここから出れる」

「・・・・」

「じゃあね」

そう言ってロイは去っていった



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(グレイ。行かねぇよな?)
(・・・・)
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