頂物
□はじまり(神六)
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六回目のパーティーで俺は初めて六に出会い、
恋に落ちた。
彼と繋がりを持ちたくて、なにかと用をつけて六に話しかけたことが巧をなしたのか、
パーティーが終わった後も彼とは連絡を取り合う程の仲になっている。
六もきっと俺のことを悪くは思ってないだろう。
旅の途中で俺の家の近くに来たら、土産を持って俺の家まで来てくれるし、
ニックネームをつけてよとせがんだら、一週間かけて
「じゃあ、MZDのエムでどうだ?」
とちゃんと考えてつけてくれた。
でもそれは友人としてだ。
俺は六と友人ではなく恋人になりたいんだ。
でもそんなことを言って理解してもらえる訳がないから、
俺はそれを彼に言えずにいた。
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