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□THE・鍋
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ブライト家


コンコン


「エステルー?、いるー?」

パタパタ


「はーい、ってティオじゃない!、久しぶりねー」


「やっ、相変わらずで何よりだわ」


「ティオの方こそ元気そうで安心したわ、立ち話もなんだから入って入って」


「いや、今回は渡す物があっただけだから、はい、これ」


「ん、野菜?いいの?こんなに沢山貰っちゃって」


「いいのよ、この前ヨシュアに家の鎌とか研いで貰ったお礼だって、…そういえばヨシュアは?」


「ヨシュアは買い物行ってるわよ、帰りに会うかもね」


「そう、そしたら私は帰るね」


「送ってくわよ、魔獣がいるでしょ?」

「大丈夫よ、通い慣れてるしあそこらへんの魔獣なら逃げるか追っ払う位なら出来るから、」


「そう?なら良いけど…」


「大丈夫よ、薬も一応持ってるし、じゃ、行くね」


「あ、うん、エリッサに会ったらよろしく言っといて」


「はいはい、それじゃあね」

















「ただいまー」


「あ、おかえりーヨシュア」


「ただいまエステル、どうしたの?あの野菜?」


「実はね……………ってわけよ」


「なるほどね、今度お礼に行かなきゃね」


「ところでさ、何買ってきたの?随分大荷物だけど?」


「いや、買ったのは砥石と本だけだよ、他のはちょっとギルドに顔出した時にルーアンのギルドから魚が届いてて沢山分けて貰ったんだよ」

「へえー、見せて見せて!」


「はい、床に落とさないでね」


「どれどれ……、サモーナ2匹に……お、クロディーンじゃない、後は…シュラプね」


「どうやって食べる?焼くか煮るか、新鮮だから生でも食べれるかもね」


「……生はちょっとね、私はジンさんみたいにはなれないかも…」


「生食は東方の習慣だからね、合わないのかもしれないね、うん、野菜もあるから…鍋にでもする?」

「鍋……いいわね〜」


「よし、じゃあ鍋に決定だね」


「あ……ねえねえ、私たちだけじゃ寂しいからさ、シェラ姉とかも呼んでいいかな?」


「あ、それは僕も考えてた、良いと思うよ、鍋はみんなで食べた方が美味しいからね」


「やった!、じゃあ伝えてくるね」


ガチャ
バタバタバタ


「さて…じゃあ、僕は下拵えでも…」














〜2時間後


「…よし、出来たよー」


「お、来たわね」


「食器運ぶね」


「あ、手伝うよ」


「、あ、エステル、鍋敷き敷いて」


「りょーかーい、よいしょっ」


「よし、鍋行くよ、熱いから気をつけてね」


ドン!


「お、美味しそうね」


「エステルの家でお鍋は初めてたべるね」


「そろそろシェラ姉とアイナさんも来るわね」


コンコン


「あ!噂をすれば…はーい!」


ガチャ


「いらっしゃーい!」


「や、お邪魔するわね」


「お招きありがとうね」


「いえいえ、取りあえず中どうぞ!」


「あ、お久しぶりです」


「どーもこんばんはです」


「あら、2人とも久しぶりね、元気にしてた?」


「はい、いつもお世話になってます」


「ふふ、こっちはこれが仕事だからいいのよ、それより美味しそうね」


「じゃあ、みんな揃ったし食べようか」













「うーん、美味しいわね〜」


「いい出汁が出てるじゃない、ヨシュアも料理上手になったわね」


「うん、自分とこの野菜が美味しくなってるとやっぱり嬉しいわね」


「あ、これティオの家の野菜なんだ」


「ん?、ヨシュアはあんまり食べてないわね、どうしたの?」


「いえ、味見に熱が入りすぎて…、軽く満腹なんです」


「あら、じゃあヨシュアは¨こっち¨に付き合って貰おうかしら?」


「シェラさんお酒持参ですか…」


「いえ、お酒はちょっと…」

「ちえ、ならエステルでも良いわよ?」

「私もお酒はちょっとね、しかもこれ東方酒でしょ?辛くてどっちにしろ飲めないわよ」


「ちょっとシェラザード、未成年に酒は駄目よ、私が付き合ってあげるから」


「ちえ、せっかく飲み方教えてあげようとおまったのに…」

「えっと…シェラさんには無理だと……」


「あらあら、言われちゃったわね」


「いえ、なかなか的をいて射ると…」


「こらこら、でも久々にカシウスさんとも飲みたいわね」


「父さんも最近忙しいみたいだからね、代わりにジュースで付き合うわよ」


「あ、それなら僕も」


「あ、それなら私も」


「私もお付き合いしますね」


「あら優しい」


「ふふ、なら今夜は楽しもうじゃない?」
















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