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□肩凝り末期
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「…はあ……」


毎日仕事があるのはとても喜ばしい事で自分も仕事にやりがいを感じてはいるから苦にはならない


けども

グイ
パキパキ


「……はあ…」


所謂¨肩凝り¨に悩まされているのが、目下の悩みです


(…仕方ないな…今は仕事に専念しよう)


















親衛隊 詰所


「ユリア大尉、軍から報告書が届いております。目を通しておいて欲しいとの事です」


「…ああ…ご苦労、持ち場に戻ってくれ」


(く……ここまで悪くなっているとは…、うう…頭痛までしてきた…)



「ユリア大尉ー、っ!」


「ああ……どうしたフランツ?」


「か、顔が真っ青ですよ!大丈夫ですか!?」


ザワザワザワ


(………騒ぎを起こされるのは面倒だが……ここは、素直に甘えておこうか)


「ああ…済まない、少し抜ける」


「え、だ、大丈夫ですか!?」


「ああ、…客室を借りているから、何か用があれば来てくれ…」














「ふう……」


(しかし…ここまで酷くなる肩凝りは初体験だな……)


(1時間…だけ休もう)


上着を脱ぎ借りた鍵を机の上に置いて、ベッドに潜り、漸くの休息を取ろうとしたら


ガチャ!


「ユリアさん!生きてますか!?」


「…クローゼ?」


「ふう、良かった…生きてますね」


「…何故ここに…確か、今日はレイストン要塞に行く予定だったのでは…」


「アルツさんから連絡を貰いまして、《大尉が死にそうです!》って叫んで周りがガヤガヤしてた物ですから、心配でちゃっちゃと仕事を終わらせて来たんです」


(…揃いも揃って…)


「…心配をお掛けしました、大丈夫ですよ、肩が凝りすぎただけです、だから仕事にお戻り下さい」


「やるべき仕事は片付けてきました、今日は付きっきりで看病させて貰うつもりです」


「…看病といっても…」


「あ、あとユリアさんは今日は休みで良いそうです、お祖母様が言ってました、客室もそのまま使用して良いそうです」


「…な!?…」


「では、私は蒸しタオルを作ってきます、大人しくしていて下さいね」


タタタ
ガチャ


「…………あ」


(……まあ……たまには、いいか………)


〜後日


見事に回復したユリアは、今日も仕事でレイストン要塞を訪れていた


「やあユリア大尉、久しぶりだね」


「これはシード中佐、ご無沙汰しております」


「早速で悪いけど、これが去年の軍の報告書だ」


「確かに…拝見させて頂きます」


パラ


「ん?…これは…」


「ははは、凄いだろう」


「ふむ…要点を的確、丁寧、そして漏らさず記入されていますね、」


「これはこの間殿下に手伝って頂いたものでね、後半に物凄い集中力と速さで書き上げてくれたんだ、お礼を言っておいてくれるかい?」


「……この間」


「…ユリア大尉?」

「あ、はい、必ずや!」





















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