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□休日の買い物
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「……♪」
「……ふう…」
今日は聖杯騎士には珍しいことに休暇を総長から言い渡された
何をしようかと考えを整理していると横からリースが
「買い物付き合って」
別に他にやるべきこともなかったから了承し、出て来てみれば時間が掛かる掛かる
「リースゥ…もう帰らへんかー?…」
「駄目、後ココと他に2件回るから頑張って」
「…へーい…」
仮にも男である自分の身としては買い物してる女性を置いて帰るなど出来るワケがないので、取り敢えず大人しく従う
「はあ…次はどこの店や?」
「次は道具の売ってる店、薬が切れてたから買っておく」
※
〜1時間後
地獄という名の買い物が終わり、騎士団の宿舎に帰った時にはもう太陽が半分程度傾き、西日が強くなり始める時間だった
そのボロボロのケビンが傷付いた体を癒やし、寛いでいる時にドアが音を立てる
〔コンコン〕
「…どーぞ」
〔ガチャ〕
「お邪魔するね」
来訪したのはケビンの体を弄んだ張本人、聖杯従騎士のリースであった
「…なしたリース?」
「コレ、あげる」
〔ポイ〕
「おわっ!…なんや?…シルバーのブレスレット?、くれるのか?」
「そう、今日買ったの、日頃の感謝の気持ち、ありがたく受け取って」
「あ、ああ、…サンキューな」
「ん、よろしい」
「……………」
「…どうしたの?」
「…意外とお前も可愛いとこあるんやなぁ…」
「…どういうこと?」
「照れ隠しにバレバレな冷徹の振りをしてる辺りが可愛いなと思っ……、ちょ、待て、…何でアーツを駆動してる?」
「………うるさい、…照れ隠しじゃない…」
「だからそういう態度g「う、うるさい!バカケビン!」
のわーー!と、第5位の悲鳴が今日という休日の終わりを告げる合図として辺りに響き渡った
了