碧
□攻略王不在につきカオス
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「………………」
「ランディさん、何を真剣に読んで……なんだ、またエロ本ですか」
ランディさんが珍しく真剣な顔で雑誌を読みふけっていたので、何を読んでいるかと単純な好奇心で近づいてみたら、案の定いつものランディさんでした
「ティオすけ、覚えておけ、グラビア雑誌とエロ本は違うんだ」
「…どこが違うんですか」
また訳の分からないことを…そもそもリビングでそんな本を読まないで欲しいです
「いいかティオすけ、俺が読んでいるのはグラビア、これはただのエロ本とは違いある種の美しさを追求した、所謂芸術であると言える、その美しさを表すに最も適している服装が水着というだけであってたとえ上下ジャージであっても"美"を求めるという志があればそれはグラビアとなるだろう、それらをぶっ飛ばしてエロければいいなんていう概念のエロ本とは分かり合えない訳だ、極稀にエロに芸術を見いだす玄人もいるが、その場合は官能という新しいジャンルが生まれる訳であるそもそも」「ティオちゃんに何吹き込んでるのよ!!!!!」「どぅふ!!!!!」
吹っ飛ぶランディさん、エリィさんもいきなりフライングニーキックは少々やりすぎじゃありませんか?
あ、でもランディさん無傷ですし、大丈夫でした
「ちょっと…ひどくないかいお嬢…?」
「何言ってるの、あのくらいじゃビクともしないくせに」
「いやいや、ダメージ云々より同僚にガチな膝蹴り入れるという行為をどうかと…」
「セクハラにはこのくらいが丁度いいの」
「セクハラじゃない!漢のロマンだ!」
「なにがロマンよ、どうせ男なんておっぱい大きかったらなんでもいいんでしょ」
「わかってるじゃねぇか…(ニコ」
「せい!!!」「おぐっ!!!?」
「…………大きいほうが良い…」
「…ふう、害悪は滅したわ……ティオちゃん?」
「…………(ペタペタ」
「…………ティオちゃん?」
「…………いいんです、希少価値なんて言葉もありますから、エリィさんはそういう薄い本でそのブツを(※自主規制※)されて(※自主規制※)してて下さい…」
「ティオ…ちゃん…?」
「…ぐすっ、胸なんて…」
了