気ままな航路
□Two stories
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―10年後―
海の上には赤髪海賊団の船が停まっていた
「行くのか?」
「まァな、約束だし」
「本当に出るとは限らねェぞ」
「あいつは約束だけは破らねェ奴だって思ってるからな」
「そうか、またいつか逢う時があるといいな」
「そりゃ当分先の話だな」
ケラケラ笑って言うレン
「じゃ、お世話になりました」
「んだよ、もう帰ってこねェ様な言い方しやがって
嫌になったらいつでも帰って来いよ」
「そうだな、じゃーな」
レンはその日赤髪海賊団の船から下りた