百物語り

□花子さん
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みどりさん(仮名)が小学1年生の時の話


授業中にトイレに行きたくなって先生に言ってトイレに行ったの。

トイレで用をたしてると隣から「ねぇ、貴女は何年何組?」と聞こえてきました。

「1年1組よ」と答えると「私は2組よ。ねぇ、私と友達になってくれない?」と言いました。

まだ友達の少なかった、みどりさんは「良いよ。私は〇〇みどり。貴女は?」


「私は…」


相手が名前を言う前にみどりさんは用をたしたのでトイレから出ました。


「あれ?」


名前を聞き直そうと隣を見ると、隣は誰も入ってませんでした。
授業中だったのでトイレにはみどりさん以外に人は誰も居なかったのです。

先生にその話をすると「それはきっとトイレの花子さんよ」と教えてくれました。


「私は今でも花子さんの友達でしょうか?」



【花子さん】終わり

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