小説(恋華夢なし)

□風邪パニック!?
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「ケホン、コホン……」

「あら、鈴花ちゃん、風邪? だめよ、調子悪いときには、部屋で休んでいなくちゃ」

鈴花と買い物にきていた山崎は、少し咳をする鈴花に心配そうに声をかけてきた。

「ちょっと喉の調子がおかしいだけです。大丈夫ですよ! 私、寝込んだことなんて滅多にないですから……。さぁ、山崎さん、あのお店にも寄りましょう」

「あ、ちょっと鈴花ちゃん……」

いつもとかわりない元気な鈴花の様子に、山崎も笑顔であわてて追いかけたのだが、これがすべてのはじまりだとは、この時の鈴花と山崎は夢にも思わなかった。

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