光馨小説
□※だいすき
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馨は笑いかけてくれない。
名前を呼んでくれない。
抱きしめられないし
抱きしめてくれない。
なんでかなぁ。
これでずっと幸せだと思ったのに
全然、ちっとも幸せじゃないや。
まるで馨がいなくなっちゃったみたい。
僕の中にいるはずの馨はどこ?
こんなのやだよ。
ねぇ、甘くて優しい声で僕を呼んで
溶けちゃいそうな笑顔を頂戴。
それからぎゅっと抱きしめて、
好きだよ光って言ってよ。
大好き。
大好き大好き。
だいすき馨。
あいしてるから、
だから戻ってきて…
僕の、中から。
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