光馨小説

□※末期症状
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これが最後なんだと思うと

「ひ、かるっ…ひかるぅ…」

必死に名前を呼びながら
何故か、涙が止まらなかった。

「馨、痛いの?動いてもいい?」

僕は、只ひたすら頷いて
光に、しっかりしがみついて

「ひか……もっと奥、きてっ…」

最後の思い出になるように
僕の中に、光の記憶を刻みつけるように


自分から腰を振って
舌を絡めて
光に、溺れて

いっそこのまま、大好きな光の腕の中で
痛みも苦しみも感じないで死ねたらいいのに。
と思った。


「かおるっ…」
「っ…ひ…か、んんっ……!!」

口を、口で塞がれて
息が、出来ないまま果てて
意識は飛んだ。


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